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原状回復はどこまでやればいいの?

引っ越しの際の原状回復義務とは

今後引っ越しすることになったんだけどさ、賃貸では部屋を明け渡す前に原状回復する必要があるって知ってた?

うん。
部屋を借りる前の状態に戻しておくことだっけ?

そうそう、それ。
部屋を借りる際に敷金という名目で渡したお金でクリーニングが行われるんだけど、足りない場合はこちらが負担しなくちゃいけないの。
もしきれいに部屋を使用していてクリーニング代があまり必要ない場合は、差額が返金されるんだって。

あれ?でも、最近は敷金なしの物件もあるよね。
それはどうなるの?

その場合は、お部屋を借りているひとにクリーニング代を請求するという契約になっているみたい。
クリーニング代だけでは足りないほど補修が必要な場合は、別途費用が請求されるんだって。

へえ。
じゃあ賃貸物件に住む場合はきれいに使用しないと、余分な費用がかかるってことか。

そうなの。
実は退去するときに管理会社のひととどれくらい原状回復が必要なのかの確認をしなくちゃいけないの。

なるほど、その時点でどれくらいのクリーニング代が必要なのかがおおよそ分かるってことだね。

そう。
実際に詳細な費用が出るのは立会いから1週間後くらいなんだけど、法律では1年間はオーナーは請求できる権利を持ってるんだって。
だから、内装工事をした際に新たに修繕が必要な部分が見つかったら追加で費用の請求が来るみたい。

わあー。
本当に部屋はきれいに使わないとダメだね。

原状回復が必要な部分はどこ?

それで原状回復が必要な部分が多いと費用がかかるから、立ち退き前に部屋をきれいにしておこうと思って今家のなかを掃除中なの。

へえ。
原状回復が必要な部分ってどこなの?

国土交通省が発表しているガイドラインによると、「故意または過失により修繕が必要な部分」と書かれていて、生活していて当然できるような部分は原状回復の必要はないみたい。
でも、掃除をサボっていてできてしまった汚れや前もって対処しておけばできなかった汚れや傷は、原状回復に入るみたいね。

うーんと、つまりは飲みこぼしを放置してできたシミや、重いものを落としてしまってできた床の傷、掃除をサボっていてできた水垢やカビなどが対象ということ?

そうそう。
たとえばキッチンは、ガスコンロや換気扇の掃除をサボると油汚れがこびりついてるよね。

確かに、あれなかなか落ちないよね。
あれも原状回復に入るからきれいにしておく必要があるのか。

うん。
ほかにも、お風呂の排水口や換気扇、洗面台も、水垢や石鹸カス、カビ、黒ずみなどがあるから、洗剤できれいにする必要があるの。
またトイレも便器裏や縁の部分に汚れがたまっている場合があるから、きちんとチェックしてきれいにしておかないとだめなのよね。

じゃあ引っ越しの前に大掃除が必要ということだね。
大変そうだから僕も手伝いに行くよ。

え?いいの?ありがとう助かる!